小さなこどもへの心肺蘇生法とは?

頭に入れておきたい応急手当

こんにちは!
出張託児担当の吉田です。

小さいお子さんがいるご家庭なら、目を離したすきに食べてはいけないものを口に入れていた、なんてことがあるのではないでしょうか?

我が家でもある日、息子(当時9ヶ月)がなんだか苦しそうにしているな、と思った直後、母乳をたくさん吐いたと思ったらその中にシールが混ざっていました…
娘が使っていたシールが落ちていたようでそれを口に入れてしまったようです。
詰まらさなくてよかった、とホッとしたのを覚えています。

もちろん不慮の事故は起こらないように予防策をし、起こしてはならないことなのですが、もし起こってしまった時に適切な対応ができるのか?
やり方を知っていたとしてもパニックになってしまえば適切な対応ができなくなるかもしれません。
繰り返し、頭や体に入れておくことは大切です。

先日、私は小児心肺蘇生法の講習会に参加してきました。

改めて子どもの事故防止についてや応急手当を学ぶことができました。
その中から大切なポイントをいくつかお知らせできたらと思います。

子どもの死亡原因の上位は窒息、事故、溺死など不慮の事故だそうで、子どもの事故の7割は大人の不注意から起こるそうです。

その中でも窒息、溺水について実例をあげてお話してくださいました。

【窒息】
・5〜6ヶ月になると何でも口に持っていく

・直径3.2センチは1、2歳の子どもの口の大きさと言われており、それ以下の物は誤飲の恐れがある

・誤飲チェッカーという物が売っているが、買わなくても簡易の誤飲チェッカーとしてトイレットペーパーの芯(だいたい3歳の子どもが口を開けた時と同じくらいの大きさ)や親指と人差し指で丸を作り、その中に入る物は口の中に入る可能性があるのでおもちゃなどはチェックするとよい

・大きな物でも飲み込むことはある
実例として、ミニカー、スプーン、スーパーボールなどがあげられていた

・誤飲チェッカーでチェックすると共に電池、薬、ご家庭によってはタバコなど、子どもが口に入れて危険な物は、子どもの手の届かない高いところに置く

・食べ物や異物などを喉に詰まらせた際は次の方法で異物を取り除く

『背部叩打法(乳児)』
頭が下向きになるよう支え、手のひら全体で背中(肩甲骨と肩甲骨の間)を4〜5回強く迅速に叩く。
1歳未満の子どもにも行える。

『ハイムリッヒ法(年長児)』
後ろから抱きかかえ、腹部を上方へ圧迫する。

京都市子ども保健医療相談・事故防止センター(京あんしんこども館)より

なお、意識がないとき、異物が取れず意識がなくなった時には、直ちに心肺蘇生法を始める

京都市子ども保健医療相談・事故防止センター(京あんしんこども館)より

※口の中に指を突っ込み取り出そうとしてはいけない
(実際にスーパーボールを飲み込んだ事例で母親が取り除こうと指を入れたために奥へ奥へと行き、亡くなられたという事例をお話されていた)

【溺水、溺死】
・風呂場での溺水が多い
(実例として、母親のシャンプー中、風呂の栓を抜いたがお湯が抜ける前に子どもがおもちゃを入れ、穴をふさいでしまったためにお湯が流れず、そこに誤って転倒)

・もしもの時に心肺蘇生法ができるように

・子どもが溺れたらそばにいる大人がどれだけ早く応急処置を始めるかが救命のカギ(最悪、やり方は多少違っても、いかに早く始めるか、それが後々の回復につながる)

京都市子ども保健医療相談・事故防止センター(京あんしんこども館)より

このような誤飲や溺水などはほとんどは保育所や幼稚園などでは起こらず、家庭で起こるそうです。
保育所などでは保育士は家事などをすることはなく、子どもたちとずっと向き合い安全を確認しているからだそうです。

もちろん出張託児においても、安全には十分配慮します。
・保育にあたり不要な物はよける
・小さいおもちゃのチェック
・壁面や展示物の落下はないか
・窓の高さや窓に届いてしまうような台などはないか
・角はないか
・死角はないか
・ポット、コンロなど火傷につながるものはないか
・ホテルなどの場合、浴室に入れないようにする、お湯は抜く

などです。

大切なお子さんの命をお預かりするにあたり、事前のチェックは大切で、そうすることによりお子さんの安全を守っています。

大人の不注意で起こる不慮の事故。
日々のチェックを怠らず未然に防ぎましょう。

安全な空間で経験豊富なスタッフにより、様々な場面で冷静に対処できる判断能力を持った保育を行う、これが私たちSSFが大切にしている保育マインドです。

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